「そろそろ子どもが欲しいけど、なかなか授からない…」
そう思ってひとりで不安に感じていませんか?
友達は続々と妊娠していくし、デリケートな問題だから相談しにくいですよね。だからこそ、不妊治療は正しい知識と準備が大切です。
正しい知識と言われても…
そんなあなたは、まずご自身の体の状態を知ることから始めてみましょう!
この記事では、5年半の不妊治療を経験した筆者が最初にやるべき3つのステップを分かりやすく解説していきます。
安心して治療に臨めるよう、必要な情報をまとめましたので、ぜひ最後まで読んでみてください!
1. ステップ1:今の自分の体を知ること
不妊治療を始めるにあたって、まず大切なのは「今の自分の体の状態」を把握することです。 漠然とした不安を抱えたまま治療に臨むのではなく、ご自身の体について正しく理解することで、
- 不妊治療をするのか、しないのか
- 不妊治療をするならいつからするのか
を決める手掛かりになります。
1.1 基礎体温をつけてみよう
基礎体温とは、朝目覚めてすぐ、体を動かす前に測る体温のこと。 これを毎日記録することで、排卵の有無やホルモンバランスの状態を知ることができます。
基礎体温表は、ネットでもダウンロードできるほか、スマートフォンアプリもあります。 まずは基礎体温をつけて、ご自分の体の状態をチェックしてみましょう。
1.2 婦人科で検査を受けよう
基礎体温と並行して、婦人科で専門的な検査を受けることも重要です。 妊活を始める前に医療機関でブライダルチェックを受けると安心して妊活に臨めます。
1.2.1 どんな検査があるの?
婦人科で受けられる不妊検査には、以下のようなものがあります。
検査名 | 検査内容 | 目的 |
---|---|---|
ホルモン検査 | 血液検査で、卵巣機能やホルモンバランスなどを調べる | 排卵の有無や卵巣の状態などを確認する |
超音波検査 | 超音波を使って、子宮や卵巣の状態を画像で確認する | 子宮内膜の厚さや卵胞の発育状況などを確認する |
卵管造影検査 | 子宮内に造影剤を注入し、卵管の通過性をレントゲンで確認する | 卵管が詰まっているか、狭窄しているかなどを確認する |
精液検査 | 精液を採取し、精子の数や運動率などを調べる | 男性側に不妊の原因がないかを確認する |
上記の他にも、子宮鏡検査や腹腔鏡検査など、より詳しい検査を行う場合があります。
1.2.2 検査費用はどれくらいかかる?
不妊検査の費用は、検査項目や医療機関によって異なります。 保険適用外の検査もあるため、事前に確認しておくことが大切です。 また、自治体によっては不妊治療費助成制度を設けている場合もあるため、お住まいの自治体のホームページなどで確認してみましょう。
2. ステップ2:パートナーと話し合おう
不妊治療には、選択しなければならない場面がたくさんあります。
治療を始める前に、パートナーとしっかりと話し合い、お互いの気持ちを理解することがとても大切です。
不妊治療をはじめたあとで相手の価値観を知ることになると、夫婦関係にも影響がでる可能性が…
話し合うべきテーマはたくさんありますが、特に重要なのが下記の3つです。
2.1 治療について
不妊治療には、タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精など、様々な方法があります。それぞれ費用、身体的・精神的負担などが異なります。まずは、日本産科婦人科学会などの信頼できる情報源を参考に、どのような治療法があるのか、それぞれの治療法がどのようなものなのかを理解するところから始めましょう。
そして、
- どの治療法までなら受け入れられるのか
- いつまで治療を続けるのか
などを夫婦で話し合っておくと、治療途中でのすれ違いを予防することにもつながります。
また、治療期間中はホルモンバランスの変化などにより、精神的に不安定になることがあります。パートナーがいつも通りの態度で接してくれたとしても、心無い言葉と受け取ってしまうこともあるかもしれません。普段から、お互いの気持ちを尊重し、言葉で伝え合うことを心がけましょう。
2.2 お金について
不妊治療は、保険適用外の治療もあり、高額な費用がかかる場合があります。治療費用について、事前にパートナーとよく話し合っておくことが大切です。
- トータルでいくらかかりそうか
- どの時期にいくらかかりそうか
- 自費診療の治療も受けるのか
- 加入している医療保険は不妊治療が対象となっているか etc.
また、自治体によっては、不妊治療に対する助成金制度を設けている場合があります。厚生労働省のホームページや各自治体のホームページなどで最新の情報を収集し、活用できる制度がないか確認してみましょう。費用の見通しをたてて不安を軽減することも大切です。
2.3 将来について
不妊治療をすれば必ず子どもを授かれる、とは限りません。治療期間が長くなった場合、治療の中断、卒業といった選択を迫られる場面も出てくるかもしれません。
治療がうまくいかなかった場合、夫婦でどのように生きていきたいのか、将来設計についても話し合っておくことが大切です。
子どもを持つことを諦めた場合、里親制度や特別養子縁組制度などの選択肢を選ぶ夫婦もいます。それぞれの選択肢について理解を深めたうえで、夫婦でどのような未来を描きたいのかをゆっくりと話す時間を持ちたいですね。
テーマ | 具体的な内容 |
---|---|
治療方針 | ・希望する治療法(タイミング法、人工授精、体外受精など) ・治療をどこまで続けるか(期間、回数、費用など) ・治療のステップアップのタイミング ・治療中の精神的なサポート |
費用負担 | ・治療費用の総額の把握負担割合(夫婦で分担、どちらか一方など) ・貯蓄状況、収入、生活費とのバランス ・助成金制度の利用 |
将来設計 | ・不妊治療以外の選択肢(里親、特別養子縁組など) ・仕事との両立(勤務時間調整、休職など) ・治療の中断・卒業の可能性 ・夫婦ふたりのライフプラン |
これらのテーマについて話し合う際には、お互いの気持ちを尊重し、相手の価値観を理解する気持ちを持って話すことで夫婦の絆が深まるきっかけにもなります。
3. ステップ3:自分たちに合ったクリニックを見つけよう
不妊治療に通うクリニック選びは、治療の成功率や費用面だけでなく、精神的な負担を軽減するためにも非常に重要です。
しかし、いざ選ぼうと思っても、どこを基準にすればいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
3.1 クリニックの選び方
不妊治療クリニックを選ぶポイントで特に重要なのは以下の3点です。
3.1.1 治療方針
不妊治療には様々な方法があり、クリニックによって得意とする治療法や治療方針が異なります。 例えば、体外受精や顕微授精を得意とするクリニック、タイミング法や人工授精などの一般不妊治療に力を入れているクリニックなどがあります。
また、漢方療法や鍼灸治療など、西洋医学以外の治療法を取り入れているクリニックもあります。
まずは、自分が希望する治療法があるか、あるいは自分の症状に合った治療法を行っているクリニックかどうかを確認しましょう。
クリニックのホームページで治療方針を確認したり、説明会に参加してみるとイメージもしやすくなります。
3.1.2 通いやすさ
不妊治療は、通院回数や治療期間が長くなることもあります。 そのため、自宅や職場から通いやすい場所にクリニックがあるかどうかも重要なポイントです。
特に、仕事をしている方は、通院のために仕事を休んだり、遅刻したりすることが多くなる可能性があります。 通院の負担を減らすため、アクセスの良さや診療時間なども考慮してクリニックを選びましょう。
- 自宅や職場から近い
- 駅からのアクセスが良い
- 診療時間が長く、仕事帰りにも通いやすい
- 土日祝日も診療している
3.2 病院選びの注意点
自分に合ったクリニックを見つけるためには、以下の点にも注意しましょう。
- 医師やスタッフとの相性:質問しにくい雰囲気があると通院するのもストレスになります。診察の際に、医師やスタッフの対応や雰囲気などを確認しましょう。
- 治療実績や技術力:クリニックによって治療実績や技術力は異なります。ホームページなどで治療実績を確認したり、口コミなどを参考にしたりするのも良いでしょう。ただし、治療実績はあくまでも目安であり、そのクリニックで治療を受ければ必ず妊娠できるわけではありません。
- 施設の設備や環境:クリニックの設備や環境も重要な要素です。清潔感のある待合室や診察室、プライバシーに配慮した設計になっているかなども大切です。
- セカンドオピニオン:セカンドオピニオンは、現在治療を受けている医療機関とは別の医療機関を受診し、診断や治療方針について意見を求めることです。セカンドオピニオンを受けることで、より多くの情報を得ることができ、治療法の選択肢が広がります。治療方針に迷った時や、現在の治療に不安を感じている場合は、セカンドオピニオンも検討してみましょう。
これらのポイントを踏まえ、複数のクリニックを比較検討し、夫婦にとって最適なクリニックを見つけましょう。 最終的には、自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じることで、信頼できるクリニックかどうかを判断することが大切です。
4. まとめ
不妊治療は、何をするのか、どれくらいお金がかかるのかなど不安なことがたくさんあります。
悩んでいるうちに1年経ってしまった… とならないように、正しい知識を持っておきたいですね。
「いつか子どもが欲しい」
と考えている方は、妊娠しやすい体づくりのためにも、基礎体温をつけたり、婦人科を受診して体の状態を知ることから始めてみましょう。
また、パートナーと将来について話し合い、 どんな未来を描くのか、妊活をきっかけに価値観を共有してみてくださいね。
そして、辛くなったり苦しくなったときにはメンタルケアをすることも大切です。
妊娠を望む女性にとってストレスは大敵!
小さな傷つきが大きな傷にならないように、日ごろからメンタルケアを取り入れてくださいね。
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