【体験談つき】不妊治療の用語まとめ(検査編)

【体験談つき】不妊治療の用語まとめ(検査編)

「IVF?ICSI?それってなに?🥺」

私が不妊クリニックへ通っていたとき、聞いたことのない言葉に圧倒され、質問すらできずに診察室をあとにしていました…

先生の口から出てくる単語を必死で暗記し、待合室に戻ってスマホで検索する。

その場で先生や看護師さんへ質問できればいいのですが、

という方は必見です!

この記事では、不妊治療をこれから始める方・始めたばかりの方に向けて、治療の現場でよく使われる専門用語をやさしく、わかりやすくまとめました。

筆者は、不妊治療を5年半経験し、いまは不妊カウンセラーとして活動しています。

「知らない言葉があるだけで、不安になる気持ち」を、私はよく知っています。

この記事が、「専門用語に振り回されない安心感」につながることを願っています😊

今回は「検査編」!
それでは、体験談とともに不妊治療の検査に関する用語をお届けします。

不妊の検査に関する用語

AMH(抗ミュラー管ホルモン)

卵巣にどれくらい卵子が残っているか(=卵巣の予備能)を血液検査で調べるもの。
卵子の残りの数を測る目安としてよく使われます。

卵子の質には関係がないので注意が必要です。

💬当事者のひとこと

「実年齢よりもAMHが低くてショック…」という声も多いですが、AMHは妊娠できる力を直接示すものではありません💡

受精して着床、順調に育ってくれる卵子がひとつでもあれば妊娠の可能性はあります。

残っている卵子を大切にするために行動することを意識しましょう。
・血流をよくする
・禁煙をする
・睡眠をとる

数字だけにとらわれず、不安な場合は医師やカウンセラーへ相談してくださいね。

基礎体温

起床して起き上がる前に舌下で測る体温のこと。
排卵日の予測やホルモンのバランスを把握する目安になります。

基礎体温が二層になっているからといって排卵しているとは限りません。

💬当事者のひとこと

「毎日測ることがストレス…」という人も😭
私は数ヶ月続けて月経周期や二層に分かれているかを確認できたら測るのをやめました。

基礎体温では排卵の有無はわかりませんし、通院していたのでエコー検査で排卵日を診てもらっていました。

基礎体温がストレスになる人は無理に続けなくても、クリニックや排卵チェッカーなど、他の方法で排卵を確認するのもおすすめです💡

ホルモン検査

血液検査で、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、エストロゲン(E2)、プロゲステロン(P4)などの値を調べます。

💬当事者のひとこと

名前がややこしくて目を閉じたい😂

月経周期のどのタイミングでどのホルモンが上昇するかを知っておくと、体外受精などホルモン調整を必要とする治療のときに、服用のまちがいを防ぐこともできるので覚えておくと安心です💡

とくにエストロゲンとプロゲステロンは体外受精をするときに、エストラ―ナテープを貼ったり膣座薬でプロゲステロンを補充したりするので、覚えておくことをすすめます。

移植前、エストラ―ナテープを10枚以上お腹に貼っていたときに、
「排卵日前を再現しているんだ」
と妙に冷静に眺めていたのを覚えています😁

暗記ポイントは「エプロン👩‍🍳」
(エストロゲンが排卵日前に上昇、排卵日以降はプロゲステロンが上昇)

超音波検査(経腟エコー)

腟からエコー機器を入れて、卵胞の育ち具合や子宮内膜の厚さ、子宮・卵巣の状態を観察する検査です。
診察のたびに行うことが多く、排卵日予測にも使います。

💬当事者のひとこと

診察台での体勢に最初はかなり抵抗がありましたが、だんだん慣れてきます😂
冬場はタイツなど履いていると着替えに時間がかかるので、服装にも気を付けていました💃

フーナーテスト(性交後試験)

排卵の前後に性交したあと、子宮頸管の中で精子が生きて動いているかを調べる検査です。
性交のタイミングや体質によって結果にばらつきが出やすいため、参考程度に使われます。

💬当事者のひとこと

私はフーナーテストをしていないのですが、受けた方の中には、結果が悪いと
「精子が私の中で死んでるの…?」
と落ち込む方もいます。
1回だけで判断されるものではないので、結果は参考程度にとどめましょう💡

指定された日にタイミングをとれなければ検査もできないので、夫婦喧嘩のきっかけになることもありますが、あくまで参考なので、夫婦で楽しくタイミングをとれることが大切だと思います☺

子宮卵管造影検査

造影剤を子宮に入れて、子宮の形や卵管が詰まっていないかどうかをレントゲンで確認する検査。
卵管が通っていれば、自然妊娠のチャンスが高まるとも言われています。

💬当事者のひとこと

実はこの子宮卵管造影検査。
私はTRIO検査(ERA、EMMA、ALICE)をしたときの次に痛かった記憶があります…

検査自体の痛みではなく、検査後、膣にガーゼ(?)を詰めて帰宅したのですが、取り出す時間が遅くなったからか、買い物中に冷や汗が出て座り込むほどの腹痛に襲われました。

急いでトイレでガーゼを取り出して休んでいると治まりました😂

検査後の注意点もしっかりと守らないといけませんね。

ちなみに造影検査から3ヶ月は卵管の通りがよくなって、妊娠のゴールデンタイム✨と聞いていたので頑張ってタイミングをとっていましたが、妊娠しなかったので少しショックを受けたこともいい思い出です😌

クラミジア抗体検査

性感染症のひとつ「クラミジア」に過去または現在感染していないかを確認する血液検査。
卵管の詰まりの原因となることがあるため、不妊原因のスクリーニング検査として重要です。

💬当事者のひとこと

「昔の感染が原因かも…」と検査を受けるのが不安になる方も。

いまの自分の身体の状態を知って、不安要素をつぶすためにも受けておきたい検査のひとつです💡

もしも、検査結果が陽性でパートナーへ伝えることに悩んでいる人は、カウンセラーへ相談してくださいね☺

不安に思っている気持ちや、伝え方を一緒に整理していきましょう。

子宮鏡検査・内膜ポリープ検査

子宮の中に小さなカメラ(子宮鏡)を入れて、ポリープや筋腫、癒着などがないかを確認します。
特に着床しにくい場合や、体外受精前に行うことが多いです。

💬当事者のひとこと

私は子宮鏡検査を受けなかったのですが、受けたほうがいいのか本当はずっと気になっていました。

5年半通っていたクリニックの先生から提案されなかったので、自分から「受けてみたい」と言うこともなく治療を卒業しましたが、今となっては気になっていたのなら聞けばよかったと思います😂

ひとりで判断せずに相談してみて、そのあとどうするのかを考えたらいいんです。

クリニックの先生へ相談しにくい場合は看護師さんに相談してもいいですし、クリニックで聞きにくい場合はカウンセラーへ相談してみてくださいね💡

ERA・EMMA・ALICE検査

ERA・EMMA・ALICE検査は先進医療に認定されており、承認が下りた医療機関のみ、先進医療を受けることができます。

検査をする周期は薬によるホルモン補充で移植周期の身体を再現します。

子宮内膜を採取するので、人によっては痛みを感じることもあります。

ERA検査

子宮内膜が「受精卵を迎え入れられるタイミング(着床の窓)」を調べる検査。
自分に合った着床のタイミングで胚移植を行うことができます。

EMMA検査

子宮内膜に存在する細菌のバランスを調べる検査。
着床にはラクトバチルスという善玉菌が多いことが望ましいとされています。

ALICE検査

子宮内に慢性的な炎症があるか(=慢性子宮内膜炎)を調べる検査。
炎症があると、着床の妨げになる可能性があるため、抗生剤での治療が必要な場合もあります。

💬当事者のひとこと

私は良好な胚盤胞を2~3回移植しても妊娠しなかったので、ERA・EMMA・ALICE検査をしました。

子宮内フローラが改善されているかを確認するため、合計で3回検査をして、子宮内フローラを30%台から99%まで改善できました🌸

私の場合は検査中の痛みがひどく、検査を受ける前はかなり緊張していました😂

この検査は最初から必要な検査ではなく、繰り返す移植の失敗や原因不明の不妊で悩んでいる方にとって、「わからなかった理由が見えるかもしれない」検査です💡

実際、私はこの検査で
・着床の窓が12時間遅かったこと
・子宮内フローラが乱れていたこと

がわかりました。

それまではどの検査をしてもこれといった原因がわからなかったので、異常がみつかったことはうれしさにつながりました。(異常がわかってうれしいというのも不思議ですが😂)

ただ、移植のタイミングをこれまでから12時間遅らせても、子宮内フローラを99%に改善しても、結果として妊娠することはありませんでした。

原因と思われることを改善しても、妊娠するとは限らないのが妊活。

「きっと検査ではわからないけど、なにかしらの原因があるんだろうな」
と自分に言い聞かせてはいましたが、不安要素をつぶせたという点では、この検査をしてよかったです☺


迷ったときは

用語がわかるだけで、不妊治療の

「見えないストレス」

を減らすことができます。

でも、全部覚えようとしなくても大丈夫。
大切なのは、自分のペースで理解していくことです。

もし不安な気持ちが続くときは、
一人で抱えずに、話してみてくださいね。

妊+には
不妊を経験したカウンセラーもたくさんいます。

あなたに合ったカウンセラーに相談してくださいね。

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