上司へ不妊をカミングアウトしたら…

上司へ不妊をカミングアウトしたら…

不妊カウンセラーの藤岡麻美です!

先日のインスタライブで
上司へ不妊治療をしていることをカミングアウトしたときのことを話しました。

思い出して、なんかじんわり…

この気持ちを覚えておきたいのでつぶやきます。

カミングアウトで返ってきた言葉

私は不妊治療をはじめて2年くらい経った頃に体外受精へステップアップしました。

職場は、私以外男性。
上司ももちろん男性です。

仕事へ支障をきたす前に、上司にだけは伝えておこうと思い

「少しお時間よろしいでしょうか?」

と上司を別室へ誘いました。

「私、不妊治療をしていて、急に休むことがあるかもしれません。なるべく仕事に支障がないようにしたいのですが、もしかしたら代わりに業者さんとの打ち合わせをお願いすることになるかもしれなくて…」

「わかった。実は僕も不妊治療をして子どもを授かったんだ。あと、藤岡さんには言っていなかったけど、僕は持病があって通院しているんだ。だから僕も急に休むかもしれない。そのときはサポートをお願いしたい」

「そうだったんですね。全然気づかなくてすみませんでした。話していただきありがとうございます。無理されないでくださいね」

自分だけが何かを抱えているわけじゃない

私が自分の抱えている状況をカミングアウトしたら、上司も抱えていることを話してくださいました。

私は自分だけが大変だ、サポートしてほしい、と思っていたことに気づかされました。

不妊治療だけじゃなくて、
みんな抱えていることはある。

・育児
・病気
・介護

いろんなことを抱えながら仕事もしている。

不妊治療でつらくて自分にだけ目を向けて、同僚や上司もなにかを抱えているかもしれないと想像していませんでした。

この出来事は私の視野を広げてくれ、
「お互いさま」の精神を持つことができたのです。

前までは

「子どもが熱で帰ります」

という同僚へ、うらやましさや妬みなど、
いろんな感情を抱いていました。

だけど、私が知らない苦労やつらさがきっとあるんだろうな、と思えるようになりました。

言っていないだけで、病気を抱えていたり、
介護をしている人もいるかもしれない。

そう思うと、
ちょっとだけやさしい自分になれました。

不妊治療をしている自分も誰かをサポートできる

そして、一番大きかったのは

「私はサポートを受ける側の人間だけではない」

と気づいたこと。

不妊治療をしていると、妊娠もしない仕事も満足にできない自分を、卑屈に思ったり、自信を喪失したりします。

だけど、

「こんな自分でも誰かをサポートできる」

と思わせてくれた上司の言葉。

すごく自信につながりました。

誰かを支えられる、そして誰かに支えてもらう。

不妊治療をしていなくても、
誰かのサポートをうけて仕事をしていた。
そんな当たり前のことを忘れていました。

そして、きっと自分も誰かのサポートをしている。
不妊治療をしていても。

「お互いさま」

そんなことを思い出したインスタライブでした😊

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