こんにちは。
卵子提供を受けて育児中の
綾原みなとです。
先日、妊+でもご案内させていただいた
オンライン対話イベント
「精子提供・卵子提供・代理懐胎で親になる
〜「親のエゴ」論の先に対話をひらく〜」
が開催され、私も登壇の機会を頂きました。
精子提供・卵子提供の当事者と、
この問題に初めて深く接する一般市民が
少人数グループに振り分けられて対話を試みる
ガチ企画です。
このイベントの準備中に、
主催のソーシャル・ジャスティス基金の
事務局のかたから言われて衝撃だったのが
「皆さんが当事者として
何に困っているかをお聞かせください」
という言葉。
・・・え、私たち、
「困ってる」なんて言っていいの!?
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「ふつう」の不妊治療では
子どもを授かれない、と悟ったとき
それでも諦め悪く
子どもを願い続ける自分は
なんて自分勝手なんだろう?
と悩みました。
「親になりたい側のエゴ」で
卵子ドナーさんに採卵のご負担を
お願いしてまで、
子どもに特殊な出自を
背負わせてまで
自分のエゴで
妊娠出産に執着してるのだから
その大きな欲望の前で、
何かに「困ってる」なんて
思ってはダメだと感じていました。
でも、今から思えば
私も確かに
困っていたのです。
卵子提供はタブーみたいになっていて
当時の主治医に言えなかったこと。
ネットを調べても本を読んでも
とにかく情報が少なくて
私と同じ思いの人なんて
日本のどこにも居ないかもと
感じて孤独だったこと。
孤立した状態の中で
それでも当時は
自分が困ってるなんて
思いもしませんでした。
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いま妊活を頑張っているひとの中には
ひとりで苦しむことが
あたりまえになりすぎて
自分が困っていることすら
感じられなくなっているひとも
いらっしゃるかもしれません。
困っているときこそ
自分が困っていることに
気がつけないものなのかもしれません。
妊活で諦め悪く
のたうちまわる日々が続いても
周りの誰かの幸せを
素直に喜べない嫌な自分に
うんざりしても
自分を好きになれなくて
自分を大切にできなくても
それでも、
「私はいま、困ってます」
と言っていい。
頑張っているときこそ、
「困ってる」の言葉を
自分に、あなたに、
許していけるといいなと
思います。
もしかして、
自分、いま困ってるかも…?
と思ったら
ぜひ、妊+のカウンセリングを
ご利用ください。
私も「不妊ピア・カフェ」で
お茶を淹れながら
一緒におしゃべりできるよう
お待ちしています。
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