治療してでも欲しかったもの

治療してでも欲しかったもの

不妊治療は、お金も時間も労力も痛みも伴いました。
私は何のために8年もつづけられたのか…

①マタニティーマーク

妊婦さんのバックからちらりと見える
マタニティマーク…ああ、私も欲しい。

②出産の経験

「出産を経験すると何か、変わるのよね~」という同級生の言葉に
「何かって何??」と興味津々。

③デパートの子ども服売り場に行く(行為)

教員になりたてのころ、友人の出産祝いを買いにデパートに出かけた際、
子ども服売り場がかわいくてかわいくて✨
ただ、治療を始めてからは、距離を置かざるを得ず…。

④祖父母になった両親の喜ぶ姿

自分のことをまず考えたらいいのに
なぜか両親のことを思い出しては
喜ぶ姿を想像してしまっていました。

⑤わが子の存在

思えば、幼いころから周りの大人たちをみて
「自分が親になったら」ということを想像していた気がする…。

考えてみれば私が欲しかったものは
周りの友人が当たり前のように経験していること(もの)でした。

だからこそモヤモヤした。
今まで受験だって、採用試験だって、就職氷河期だって
頑張って乗り越えてきたのに!

周りが経験していることが経験できないのは、
この上なくつらく、みじめなことに思えました。

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