不妊治療をやめる決断

不妊治療をやめる決断

どうやって不妊治療をやめる決断をしたのですか?

不妊ピア・カウンセラーの外薗ゆかりです。

ピア・カウンセリングでは「外薗さんは、どうやって不妊治療をやめる決断をしたのですか?」と質問されることがあります。

みなさん「こんなこと聞いてすみません…」と申し訳なさそうに、そして「身近にやめた方がいないので、どうしても聞いてみたくて」と言われます。

それだけ、治療を続けるか、やめるかで悩んでいる方が多いのだと実感しています。

そこで、今回は、私がどんな風に治療をやめたのか、体験談を少し紹介したいと思います。
約20年前のことですが、今悩んでいる方の参考に少しでもなれば嬉しいです!

治療をしても妊娠できない焦り

私は28歳で結婚。
子どもは2人位欲しいなぁと思っていましたが、なかなか子どもは授かりませんでした。
31歳で不妊治療を始めましたが、夫が転勤になったため、一旦治療はやめることになりました。

33歳の時に、不妊専門の病院を受診して、本格的に治療を再開しました。
「この病院できちんと治療すれば、私も妊娠きっとできる!」と最初は期待に胸を膨らませていました。

ところが、タイミング法から人工授精に進んでも、なかなか妊娠しませんでした。
私は、こんなに頑張っているのに何で?という焦りに加えて、「次は上手くいく」から「次もダメだったらどうしよう」という、後がないような、追い詰められたような気持ちに段々となっていきました。

生理が来ると「またダメだった」という現実を突きつけられて、涙が止まりませんでした。

治療をステップアップするのも怖い、やめるのも怖い

人工授精6回目で妊娠しなかった時、体外受精に進むかどうか決めてきてくださいと、病院から告げられました。

私は、自分がどうしたいのか、全く分からなくなっていました。
「体外受精をするのは怖い」
「そこまで治療する必要があるのか?」
「でも体外受精をしないと子どもはもうできない、それも怖い」
そんなことを、ぐるぐると考えていました。

夫の言葉

私は、夫にこれからどうするのか、相談しました。元々、夫は治療には協力的でしたが、その時初めて、子どものことや不妊治療について、じっくり本音で話ができました。

夫は「子どもがいたらいいなと思うけれど、二人でも十分楽しいから、もう、これ以上治療は頑張らなくてもいいんじゃないかな」「もう十分頑張ったから体外受精まではしなくてもいいと思うよ」と、自分の意見を言ってくれました。

私は、その言葉を聞いて、素直に「そうだな」と思えたので、私たちは、体外受精には進まず、治療をやめることにしました。

やめた後の気持ちの揺れ

治療をやめた後は、解放感で気持ちがとても楽になりました。

でも、しばらくすると、
「本当にやめてよかったのかな?」
「体外受精をしていたら妊娠していたかもしれない」
などと考えてしまい、気持ちは何年も揺れました。

正直、今でも、それで良かったのか、何が正解なのかは分かりませんが、また治療を再開しようとは思わなかったので、あの時が、私たちにとって不妊治療をやめるタイミングだったのだと思います。

少しでも後悔のない選択が未来につながる

不妊治療をやめる決断は簡単ではありません。
一度決めても、気持ちが変わることもあると思います。

それでも、パートナーと二人で話して決めることが、少しでも後悔のない治療や、その先の未来につながると、私は思っています。

治療を続けることを悩んでいる時、一人で考えないで、誰かに話してみるのも一つです。

話すことで、気持ちか軽くなったり、自分の考えに気付いたりすることもあります。
同じ不妊治療を経験したピア・カウンセラーの私も、あなたのお話をお聴きしますよ。

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