
不妊治療をしていると、
「治療は進んでいるはずなのに、気持ちが追いつかない」
そんな感覚になることはありませんか?
検査もしている、通院もしている。
やるべきことはやっているのに、なぜか前向きになれない。
周りからは「ちゃんと進んでいるね」と言われるのに、自分の中では、置いていかれているような感じがする。
この感覚を誰にも言えずに抱えている方は、とても多いです。
「気持ちがついてこない」のは、弱さではありません。
漢方相談をしていると、不妊治療をされている方から、よくこんな言葉を聞きます。
・治療の説明を聞いても、頭に入ってこない
・次のステップを考えるのがしんどい
・「頑張ろう」と思えない自分を責めてしまう
でもこれは、気持ちが足りないからでも前向きじゃないからでもありません。
体と心は、同じスピードでは進めないことがある。
それだけのことです。
体と気持ちは切り離せないもの
漢方の世界では「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉があります。
心(精神)と体(身体)は切り離せない一つのものであり、互いに深く影響し合っているという意味です。
たとえば、
・眠りが浅い
・疲れが抜けない
・呼吸が浅く、ため息が増える
・食後にどっと疲れる
このような状態が続いているとき、
気持ちだけを「前向き」にしようとしても、うまくいかないことが多いです。
それは、心が弱いからではなく、体がずっと頑張り続けてきたサインなのだと思います。
「立ち止まりたい」と思う気持ちも、大切な感覚です
不妊治療は、
誰かに代わってもらえるものではなく、
自分で始めて、自分で選び続ける治療です。
だからこそ、
「本当にこのままでいいのかな」「少し休みたいと思ってしまう」「でも、立ち止まるのが怖い
」
そんなふうに気持ちが揺れるのはとても自然なことで、
それだけ自分の体や人生と、真剣に向き合っているということでもあります。
漢方相談は「決断する場所」ではありません。
今の体の状態、今の気持ちの位置、どこで無理をしているのか。
それを一緒に整理する時間だと思っています。
治療を続けたい気持ち・少し休みたい気持ち・まだ答えが出ない状態
どれも、そのままで大丈夫です。
もし今、
「ちゃんとやっているのに、しんどい」
「前に進めている感じがしない」
そう感じていたら、それは、立ち止まるべきサインではなく、自分の状態を見直すタイミングなのかもしれません。
体と気持ちは、必ずしも同時に回復しません。
だからこそ、どちらも置き去りにしないことが大切だと感じています。
今いちばん苦しいのは、体のことですか。
それとも、気持ちのほうでしょうか。
「少し話してみたい」そう思えたときが、相談のタイミングです。
うまく話そうとしなくても、まとまっていなくても構いません。
今の状態を一緒に整理する時間として、使っていただけたらと思います。


コメント
「体と心は、同じスピードでは進めないことがある」
その通りですね!
心が置いていかれるのって徐々にダメージくる感じがありますね😂